道路を造るか地域医療崩壊を食い止めるか
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2008/08/19(Tue)
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普段12chはほとんど見ないのですが(テレビ東京さん、ごめんなさい)、昨日「カンブリア宮殿」で地域医療特集をやっていてつい目を止めてしまいました。一昔前はメディアは医療現場を敵視したような報道が目立ったのですが、4chのnews zeroを筆頭に、医療崩壊の深刻さを知ってか、医療現場のぎりぎりの現状を報道するメディアが出てきました。
りゅうが普段考えていたこととほとんど同じだったので、曲がりなりにも実習で医療現場に出るりゅうのものの見方もあながち間違ってはいなかったようです。 気になったいくつかのキーワードについて補足を。 ・総合臨床医 日本の医学部教育は専門科教育中心で、プライマリケアについて学ぶ機会はほとんどありません。将来も何らかの科(臓器)を専攻するのが暗黙の了解です。そんな中、医師不足の中注目を集めているのが「総合臨床医」。言うならば、何でも屋さん。まだ地位がしっかりしているわけではないですが、必要性を唱える医師や標榜する病院も増えており、今後注目されるでしょう。 ・初期研修制度 医療崩壊の一因となったとも言われる初期研修制度ですが、研修医が都会に集まるのは、ただ都会に住みたいという理由だけではありません。都会の病院は、研修がしっかりしている・指導医が多い・各科が揃っている・救急をやっているなど、田舎の病院にない研修病院としての魅力が揃っているからなんです。逆に田舎であっても、研修制度がしっかりしている病院(千葉の旭中央病院など)は人気があります。病院にとっても大変な時代になりました。 ・国の政策 数年前まで国会で「医師は余っている」と言っていたように、現場を知らない、政策をころころ変えるなど、残念ながら責任がないとは言えません。今の最大の問題は医療・福祉の切り捨て政策です。「使える金は限りがある。道路を造るか地域医療崩壊を食い止めるか、国民は選択を迫られている。」番組で村上氏が言っていたのが印象的でした。道路はどうかは知りませんが、無駄遣いの一部を医療や福祉に回してもいんじゃないかな、と思います。 何より、国民の皆さんに医療現場を知ってもらい、医療問題に関心をもってもらう必要があると感じています。メディアの方々にも協力頂きたいです。皆さんの力で医療崩壊を止めましょう!崩壊してからでは遅いですから。 スポンサーサイト
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